みんな大好きなELDEN RING。ソウルシリーズと呼ばれるゲームは、正直私にとってはすごくちょうど良いメタバース(的なもの)です。所謂メタバースの定義からはずれた話ですので、その点はご注意ください。
ソウルシリーズって何?
Demon’s Soulsにはじまり、DARK SOULS・2・3と繋がっているフロムソフトウェアの代表的なゲームシリーズです。高難度なシリーズとして有名ですが、理不尽ではありません。私のような猪武者でもなんとかなるように出来ています。負けても納得感があるし、もっかい試したらいいし、救済措置だってあります。なんかやってたら、不意に勝てたりします。本記事では、「メタバース的」なオンラインコミュニケーションとしての側面をご紹介しましょう。
コミュニケーションがゆるい
オンラインゲーやコミュニティというと、ちょっと遊ぶつもりが、チャットでだらだらしたり、気を遣ってやめられなかったりとちょっと面倒くさいものです。そう言うめんどくささがないのに、不思議とみんなでやっている感がある。それがソウルシリーズです。
メッセージが定型
定型文を選びます。たとえば「この先〜があるぞ」という本文を選んで「はしご」を選べば「この先はしごがあるぞ」と言うヒントのテキストが出来ます。それを地面にに書き込めます。他のプレーヤーにもそのメッセージが表示されますので、それをみたプレイヤーがはしごを見つけられます。そして「いいね」してくれます。メッセージを特定の誰かに送ることはできません。
もちろん、嘘を書く人もいます。崖には高確率で「ジャンプが有効」と書いてあります。そんなメッセージはマイナス評価できます。
死んだ場所がわかる
地面に血痕が残っていたら、それは他のプレイヤーがそこで死んだ印です。危険な場所だとわかります。そして、死に様もうっすら赤い影で出てきます。大事なヒントです。
みんなの姿がうっすら見える
同じ場所を遊んでいるプレイヤーの姿がうっすら見えます。戦ったり走ったり、ちょっとしたヒントになったり「お! 頑張ってるね!」と思える瞬間です。
時には一緒に戦ったり、敵同士になったり
希望するなら、味方として他のプレーヤーを呼び出して、攻略を手伝ってもらう事もできます。敵として侵入されることもあります。ボイスチャットもないですし、お互い死亡したらさようならです。ジェスチャーは送れるので、お辞儀したりエイエイオーしたり、ちょっとしたコミュニケーションは取れます。ちなみに私は、マレニアとオンスモには一人で勝ったことがありません。
コミュニケーション下手にちょうど良い
リビングでボイスチャットはちょっとできない。ちょっと1時間だけやりたい。でもちょっと他の人が居ると嬉しい。良い感じのメッセージで評価してもらいたい。私はソウルシリーズにはSNSやメタバースに求めることが詰まっているように思います。
ビジネスの場・生活の場と「がっつり入り込む」ことが強調されがちですが、ELDEN RINGのような「ゆるい繋がり」をうまく演出することも、メタバース普及の鍵なのではないか? と考えています。