メタバース活用術

Standable: Full Body Estimation で仮想フルトラッキングが出来るのか?

メタバース

 Steamで発売された「Standable: Full Body Estimation」は全身にセンサーを付けなくて、フルトラッキングっぽく振る舞うことができるソフトウェアです。2,300円でフルトラッキングできるなら安いと思ってVRChatで試してみました。

どういうもの?

 HMDとコントローラーの3点トラッキングで、11点トラッキングをエミュレートします。
 導入はダウンロードするだけです。Steamで購入してください。日本語対応していませんし、インディーズのツールですのでそこまで丁寧なサポートがないことはご注意ください。
 先に言っておくと、ダンスができるようなすごいものではありません。まだまだ開発中でアップデートをするとのことです。

試してみた

インストールしてみよう

 インストールは簡単です。Steamで購入後、インストールボタンを押すだけです。
 ちなみに1Mくらいの容量ですので、ダウンロードも一瞬です。SteamVRを起動すれば一緒に起ち上がるので、Standable: Full Body Estimation自体を起動する必要はありません。

設定します

 SteamVRを起動し、設定画面でトラッカーの設定を開いて、それぞれ対応関係を設定します。「chest」とか「left knee」など設定します。(画像はchestを腰に設定していますが、間違いです)

キャリブレーションしてみます

 SteamVRを起動してみると、なにやら四角いモノが現れます。これがトラッカーの位置です。キャリブレーションは簡単です。コントローラーを持ち、Tポーズを取って手首を回します。
 親指を立たつもりで「good」から「bad」に回す感じです。うまく行くと、スッと自分にくっついてきます。気持ちいいです。


 VRチャットに入ってアバターを設定し、鏡の前でやるとわかりやすいです。

「座っているか」「立っているか」のボタンが、キャリブレーションボタンに変わります。

 で、Tポーズを取って「good」から「bad」、良い感じでくっつくまで続けて、良い感じになったらトリガーを引きます。そして、もう一回「good」から「bad」をやって完了します。
 もっといい感じにするためにはいくつか設定があります。

 Launchパットを空中固定(「□↑」を押す)して、トラッキング&IKを押して「ShoulderTracking」を外す。その他「all Lock」設定をする、アバターを身長に合わせるなどやると良いようです。

寝転がってみました

 寝転がってみます。確かに寝転がりました。ちょっとしたことですが、様々な動きの一体感が増したのは間違いないです。

やめたくなったら?

 アンインストールすればOKです。特にそのことで再設定が要るということはなさそうです。
 ON/OFFが手軽にできると良いのですが……何か良い方法はないものか?

個人的な感想

 座れる、寝転がれる、腰が動くだけで一体感は増します。なんか自分が本当にアバターに入ったような気持ちになりました。しなをつくった感じが恥ずかしくなって、寝転がっているシーンのスクリーンショットはアバターを変えたくらいです。しかし、当たり前の話ですが、座って遊ぶことが出来なくなります。常に座り続けているし、移動は伽椰子みたいな感じになります。
そもそもフルトラッキングのユーザーが果たして回りからどうみえているのだろうか? それらしき人に会ったことがないので、改めて確かめたいことが増えました。

※参考記事
・フルトラっぽくできる、「Standable: Full Body Estimation」を試してみた!
HMDとコントローラーの3点だけで最大11点の擬似フルトラッキングを可能にする「Standable: Full Body Estimation」が発売

書いた人

Ike-Xです。Xはトランスフォーメーションを表します。未来プロジェクト推進室で、社会をトランスフォーメーションさせるための業務に携わっています。メタバースやWeb3で世の中がどう変わるのか? に興味があります。でも、まずは体験から。

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