デバイスメタバース

SteamDeckでVRChatはできるのか?

SteamDeck デバイス

 いちいちQuestを被ったり、PCを起ち上げたりしないでも気軽にVRChatにログイン出来ないか? ということで、ポータブルゲーミングPC「SteamDeck」でVRChatにログインしてみました。

SteamDeckってなに?

 PCゲームのプラットフォームであるSteamのゲームをポータブルで楽しむための端末です。    NintendoSwitchの一回り大きいサイズ感ですが、重い・かさばるといった感じもなく、使いやすいです。

スペックは?

 以下に公式のスペックから転記します。(適宜割愛しています)

OSSteamOS(Windowsのインストールも可能)
プロセッサーAMD APU
CPU:Zen 2 4c/8t、2.4~3.5GHz(最大448 GFlops FP32)
GPU:8 RDNA 2 CU, 1.0~1.6GHz(最大1.6 TFlops FP32)
APU power:4~15ワット
RAM16 GB LPDDR5オンボードRAM(5500 MT/s クアッド 32ビットチャンネル)
ストレージ64 GB eMMC(PCIe Gen 2(1枚))
256 GB NVMe SSD (PCIe Gen 3(4枚)またはPCIe Gen 3(2枚))
512 GB高速NVMe SSD(PCIe Gen 3(4枚)またはPCIe Gen 3(2枚))
ディスプレイ1280 x 800px(アスペクト比16:10)7インチ
参考:NintendoSwitch( 6.2インチLCD / 1280×720ピクセル(720p、237ppi))
タッチ操作可能
コントロールゲームパッドコントロール・サムスティック・ハプティクス(振動)・トラックパッド・ジャイロ
拡張MicroSD:UHS-IはSD、SDXC、SDHCに対応
USB-C:DisplayPort 1.4付きAltモード対応USB-C:最大8K @60Hz または 4K @120Hz、USB 3.2 Gen 2
(別売りドッキングステーションあり)

 つまり、どの程度なのか? と言うと、ELDEN RINGやサイバーパンク2077も画質を落とせば遊べます。概ね「PS4レベル」「ゲーミングPCならエントリーレベル」です。
 ただ、スペックとは別の制約もあるので、メインとしてゲーミングPCがあってサブとしてSteamDeckを使うのがおすすめです。

スペックとは別の制約

 SteamDeckには、ソフトウェアの相性の問題が有ります。SteamDeckはWindows向けのゲームをProtonと言う互換レイヤーを噛ませており、その関係かゲームに対応・非対応があります。検証結果はストアで「確認済み(問題無し)」「プレイ可能(プレイヤーが調整する必要あり)」「非対応(不具合が出る)」「不明(試してない)」という4段階で掲載されています。ちなみに「非対応」でも意外に動きます。

VRChatは「確認済み」

 問題無く動く判定です。
 では、本当に「手軽に」VRChatにログインできるようになるのか? 試してみました。

簡単にログイン出来ました。でもちょっと困ったことが

 すでにSteamVRでVRChatを使っていたので、既にライブラリに登録されていますので、インストールボタンを押せばすぐにダウンロードされます。起動〜ログインまではとてもスムーズです。迷いどころはほぼありません。(SteamVRモードとDesktopModeの選択がありますが、DesktopModeで起動します)

アバターがない

  PC側でいくつかアバターを使っていたのですが、その記録が全て消えていました。
 アバターの使用記録(モデルデータも込み?)は端末毎に保存されているようです。

手が上がらない

 メタバースというと、頭を下げたり手を動かしてジェスチャーをしたくなりますが、操作は基本的に「コントローラー」と同じとなり、そういった操作はありません。アクションメニューもありません。
 SteamDeckには裏側に4つボタンがありますし、トラックパットもついていますし、良い感じのカスタマイズができそうです。こちらは引き続き検証します。

Wi-Fiが突然切れた

 私のSteamDeckはWi-Fiが途切れやすいです。機体の問題なのか、我が家のネットワーク環境の問題なのかわかりませんが、突然切断されることがあります。再接続もちょっと時間がかかります。
 大問題なのでこちも引き続き検証します。

パフォーマンスは問題無し

重いワールドでためす

 人気ワールドで、夜な夜な沢山の人々が集まってくる「ポピー横町」に行ってきました。エントリーとミドルの間程度のスペック+MetaQuest2だと処理落ちで訳のわからないことになることがあります。十人程度のアバターがうろついている状況でも問題なし。快適です。
 むしろ、視界の霞みを含めた画面の荒さがないのでクリアにみえます。

アクセスの手軽さは大きな魅力

 手軽に起動して遊べるのはとてもいいですね。スマホ版が出るという話もありますが、現時点で要検証事項はありますが、ゴロゴロしながら手軽にVRChatにログイン出来る手段としては有力な選択肢になると思います。

書いた人

Ike-Xです。Xはトランスフォーメーションを表します。未来プロジェクト推進室で、社会をトランスフォーメーションさせるための業務に携わっています。メタバースやWeb3で世の中がどう変わるのか? に興味があります。でも、まずは体験から。

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