メタバースを使った、ハイブリット講演会をやってみました。その記録です。
宴会場とメタバースを繋げてマサラ方式で
話者は観客がいるリアル会場にいて、アバターでclusterにログインします。clusterにも観客がいます。リアル会場の人は、clusterの様子をプロジェクター映像で見る事ができます。資料はcluster会場に表示されます。図の中にはいませんが、カメラマン役兼オペレーターがいて、資料を写したりcluster会場を写したりといった活動を行います。
cluster会場を盛り上げたい
マサラ方式とは、インド映画の楽しみ方の一つで、映画に合わせて観客も大騒ぎしてみんなで楽しむと言う「発声上映」をエスカレートさせたようなやりかたです。cluster会場では、講演に合わせて会場でエモートで盛り上がってもらうことにししました。カメラマン役のカメラワークもまず、引きで全体を見せる→cluster内プロジェクタのアップ→会場周回→ポスターなどを写す。と言う様な動きをすることにしました。
さあやってみよう
では、本番。どんな風になったか? 反省も含めて書いていきます。結果的には、宴会が盛り上がっていたこともあって、余興としてはよかったのではないかな? と言う印象です。
操作がなかなかに難しい
私はオペレーター役をしたのですが、拡張デスクトップを使いつつ、時にclusterを写し、時にパワーポイントを写し、cluster会場にもキューを出すと言うことをしました。cluster会場へのキュー出しはちょっとおろそかになったかと思います。カメラの挙動自体は、ジャンプで壇上に乗ったり、三人称に切り換えてカメラマンが手を振って挨拶するところまで含めてうまく行ったかなと思います。
cluster側から会場の様子がわからない
オペレーターとしては、適当にエモートしてカオスな状態でもいいかな? と思っていたのですが、やはりエモートの良いタイミングを教えてくれないと……という要望がありました。何しろ、観客役はリアル会場外にいて、そこの様子がわからない。様子に合わせた良い感じのリアクションはできないのです。結果的には、キューがうまく行かないなりにも、それなりに空気を読んでエモートして頂きましたが、リアル会場側にもカメラを置いてcluster側に中継するような工夫があったほうがいいです。
活用の可能性あり
今回は講演会の建て付けでしたが、例えばパフォーマンスとしたらどうでしょう。メタバース空間上から歌ったり踊ったり、会場側と一緒になって楽しんだりと、今まで大規模会場でしか出来なかった趣向がメタバース空間を活用することで誰もが手軽にできるようになるというのは、大きな活用の可能性ではないか? と思います。