DAO(分散自立型組織)は様々な決め事を所持しているトークンに応じて投票して行います。それらの投票はスマートコントラクトを通じて実施します。そのあたりの仕組みを簡単に構築できるのがAragonです。ではDAOのベースを作成します。
テストのトークンでもできる
テストのトークンでもできるのですが、全くフリーのSepioliaではできません。Goerliを使う必要があります。Goerliは最低0.001 ETHは残高がないともらえません。(本物を払う必要は無いのですが、持ってもいないのにサンプルだけよこせは出来ないと言うことです)
Goerliをゲットしました。日本円にして5,363円相当量のテストトークンがもらえます(テスト以外には使えません)
Aragonにアクセスする
https://aragon.org/ にアクセスします。
「Launch your DAO」を押します。
右上の「ConnectWallet」で自分のWalletを接続します。ブラウザに入っていれば、サクッと繋がります。こわっ……と思ってしまいました。
Create your DAOを押す
ざっくりした説明が出てきます。
続けて、どのトークンを使うか選択画面が出てきます。
今回は先ほどゲットしたGoerliを使います。次の画面で色々入れて行きます。
項目名 | 内容 |
---|---|
DAO name | DAOの名前です。 |
ENS Subdomain | トークンのサブドメインです。DAOの名前と同じにしました。 |
Logo | 画像ファイルを登録します。(無くてもOK) |
Description | 説明文です。メンバー集めのための文章です。 |
Links | WebサイトやSNSなどURLを記載します。 |
Who can participate in governance? | トークンの保有量で投票権を変えるかどうか? DAOの運営方針です。Wallet単位にすることもできます。 |
Does your community already have an ERC-20 token to govern your DAO? | Token holdersが投票権を得る場合に、ガバナンストークンを発行されているか? の質問です。 |
Mint your token 等 | トークンの名前をつけたり、略称を決めたりします。 |
Distribute tokens | トークンを接続されたWalletに配ります。 |
Proposal creation | 提案できる権限を持つ条件を設定します。 |
Support threshold | 賛成何パーセントで議案を通過させるか? パーセントを決めます。 |
Minimum participation | 何パーセントの参加で議案を通過させるか? パーセントを決めます。 |
Minimum duration | 投票期限を決めます。 |
Early execution | 「Yes」にすると、条件が満たされれば、期限を待たずに実行する事が出来ます。 |
Vote change | 投票内容の変更です「期限変更」がONになっていると、選択できません。 |
色々入力して、最後に確認画面です。
OKを押すと、最後に構築のためのガス代の徴収画面に入ります。しかし残念……もらったテストトークン0.02GoerliETHでは足りないことがあります。とにかく相場を見極めて作成します。
ネットワークが空いた隙に、作成成功しました。
DAOが出来ました
DAOの基本的な「提案」と「投票」の仕組み(スマートコントラクト)ができました。今回は資金(テスト用のトークン)の都合で、あまり複雑なルールは作れませんでしたが、コツコツとテストトークンを貯めれば、もっと複雑なテストもできそうです。